物理学は自然科学・工学の全てに共通する普遍的な自然法則を捉えようとする学問です。さらに、現在注目を集めている生成AIの原理も物理学に基づいています。本学科では「量子力学及演習」や「物理学実験」など参加型授業が多く、4年次には卒業研究をしながら、大学院合併授業で「相対性理論」や「宇宙物理学」も学ぶことができます。基礎から応用へ繋がる分野まで着実に学ぶことで、しっかりとした物理学的素養と応用力を身につけます。
高校で習った力学や電磁気学などの現象を実際に観察するのに加え、水素原子のスペクトル、低温の世界、放射線など、日常では味わえない物理現象との出会いを体験します。
さまざまな電気現象、磁気現象、光の性質を正しく理解するための基礎を身に着け、より進んだ物理学に登場する「場」の概念や相対性理論の基礎についても学びます。
アインシュタインが発見した相対性理論は現代物理学の基礎であり、カーナビの位置測定にも応用されています。この講義では、時間と空間が織りなす宇宙の本質に迫ります。
4年次では、幅広い分野からなる研究室のうちの一つに所属します。3年次まで学んできた講義や実験を基盤にして新しい物理へ挑戦し、最先端の研究の入り口に携わります。
レーザー光を使って原子を波の特性を示す状態まで冷やす、レーザー冷却の研究を行っています。絶対温度で100nK(ナノケルビン)以下に冷やして条件を満たすと1つの1つの波が互いに重なり合い全ての原子が1つの波のように振る舞う、ボーズアインシュタイン凝縮、という原子波のレーザー状態になります。私たちは、非常に高感度な原子波レーザーを実験的に作り出し、レーザー光で空間内を精密操作し、光と原子の持つ不思議な相互作用の新たな発見に向けて研究を行っています。
私たちはX線という帯域で、激動の宇宙を観測しています。XRISM衛星や宇宙ステーション上のMAXIで突発的に増光したX線天体を確認し、その後すぐに、キャンパスにある3台の可視光望遠鏡(CAT、SCAT、およびPHAST)等を駆使し、そのX線天体の正体を探るための追観測も行っています。MAXI の運用や、XRISM での突発天体の探査、3台の可視光望遠鏡の観測、はリアルタイムで学生が主体となって行っています。さらに次世代の観測技術、X線偏光検出器の開発も行っています。
日本電気株式会社
京セラ株式会社
パナソニックホールディングス株式会社
三菱電機株式会社
東京都教育委員会(高等学校教員、中学校教員)
気象庁
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
日本航空株式会社
富士通株式会社